皆様こんにちは!代表の佐久間です。
毎日寒い日が続きますね!風邪などひかないようお体ご自愛下さいね!
さて、今回はタイルについてのお話しです。
タイルといえばお風呂場やキッチンなどに使用されているイメージが強いと思います。
最近ではDIYでモザイクタイルなどをご自分で貼って楽しまれている方も多いようですね!
しかしながら今回は外壁のタイルについてお話ししたいと思います。
昔は外壁のタイルといえば大きなマンションなどによく使われていて、一般住宅では玄関周りなどにしか使用して
いない家が多かったですが、最近では全面タイルや1階のみタイルで施工するお家をよく見かけます。
それではタイルにはどんな種類のタイルがあるのか見ていきましょう。
タイルには素地による違いから、磁器質・せっ器質・陶器質 にわけられます。
磁器質は1250度以上の高温で焼かれたタイルで高強度・吸水率が低いという特徴があり、透明性が高いです。
せっ器質は1200度前後で焼かれ、磁器質よりは柔らかい為、表面に色々な形の加工が出来ます。
この2つは高強度で吸水率が低く、対候性・耐久性に優れている為、外壁材によく用いられています。
陶器質は1000度以上で焼かれ、高い吸水性を持っています。
この3種類が代表的なタイルになります。
外壁タイルの施工方法には、乾式と湿式の2種類の施工方法があります。
湿式工法というのが昔から行われてきたタイルの貼り方で、モルタルを塗りつけた下地の上にタイルを貼っていく
方法になります。マンションの外壁などによく使われます。
↑湿式工法
専用の接着剤を使って貼ったり、専用のパネルに引っ掛けて貼り付けていく工法になります。
↑乾式工法
外壁タイルはメンテナンスの必要が無いといわれています。耐久性が高く、他の素材よりもはるかに長持ちします。
しかしデメリットとして材料代や施工費が他の建材よりも高額となる事が多いようです。
ただ、タイル自体は長持ちしたとしても、裏側や目地部分にモルタルが使用されている場合、やはり15年前後で
メンテナンスが必要となってきます。
裏側や目地のモルタルが傷んでくると、タイルの浮きや剥落につながる事もあるので注意が必要です。
あと、タイル自体の温度変化で膨張・収縮の繰り返しが原因で剥落する事もあります。
次にタイルの外壁に不具合が出た時の補修方法ですが、まずはやはり点検からになります。
この点検は一般の方が目視だけで出来るものではありませんので専門の業者さんに依頼して下さい。
業者が行う点検方法として、打診検査・赤外線カメラによる検査などがあります。
↑打診棒という浮きを探す道具でタイルの上を叩きながらなぞっていき、音の変化で浮きを見つけます。
赤外線カメラ(温度の違いを色で写すカメラ)を使用する場合は、浮いているタイルの裏側には空気層がある為、周
りとは違う色で写ります。本来はやはり打診棒で点検するのが一番だと思いますが、足場が組めずに手の届かない場
合には有効です。
点検で不具合箇所を見つけたら次は補修です。
外壁タイルに起こり得る不具合としては、タイルの浮き・タイルのひび割れ・モルタル目地のひび割れ・タイルの汚れなどがあります。
①タイルが浮いている場合、剥がれかけている場合は浮いたタイルを一度撤去し、接着用モルタルにて張り直し、
少しの浮きの場合は目地に穴を開けてエポキシ樹脂を注入して接着します。
タイル自体の浮きではなく、下地モルタルが浮いている場合、ドリルで目地に躯体コンクリートまで穴を開け、エ
ポキシ樹脂注入を行いステンレスのピンを入れて固定します。
②タイルがひび割れている場合は、割れているタイルを撤去し、接着剤で新しいタイルを貼り付けます。
接着剤が硬化したら目地に目地モルタルで目詰めを行い終了です。
ただ、現状と同じタイルが既に廃盤になっており、張り替えるとその部分の色が変わってしまい、いかにも補修
しました!という建物をよく見かけますが、今は現状の色や形に合わせてタイルを焼いてもらう事も出来るので
安心です。(オーダーメイドでタイルを作るとかなり高額にはなりますが・・・)
③タイルの目地のひび割れに関しては、余程大きなひび割れでない限り、エポキシ樹脂注入で対応できます。
④タイルの汚れには色々な種類の汚れがあります。
⑴排気ガス等の空気中の汚れが原因の汚れ
⑵エフロレッセンス(コンクリートから目地の表面に染み出して結晶化した白い物質)
⑶カビや苔による汚れ
⑷外壁の間や窓サッシ周りにあるコーキングが原因の汚れ(昔のコーキングには弾力性を出す為に、可塑剤と
いうものが入っており、その油分が溶け出して汚れる)
など、色々なものが原因で汚れますが、各汚れには、汚れの種類によって専用の洗浄剤がありますので全てを一度
に同じ洗浄剤で落とすのは難しいでしょう。
気になっている汚れがある場合はどのような洗浄剤を使用すればよいか業者さんに相談してみてください。
タイルについて簡単に説明しましたが、如何でしょうか?
実は私は業者なのでどんな情報を書けば皆さんの役に立つのかが正直よくわかりません(笑)
何か疑問点ですとか知りたい事などがありましたら、お問合せ欄からご質問頂ければメールにて返答する
事もできますので、お気軽にご相談くださいね!