皆様こんにちは!
代表の佐久間です!今回も宜しくお願い致します!!
さて、最近お客様に「今の外壁の色を変えたくない」「今と同じ感じにしたい」などの
ご相談を頂く事がよくあります。
その場合にご提案させて頂くのが「クリヤー塗装」になります。
クリヤー塗装というのは透明の塗料を壁に塗り、現状のサイディングの柄を活かしたまま
塗装して下地を保護する方法となります。
サイディング壁の塗装方法には大きく分けて2種類の塗装方法があり、お家の方の好みによって
塗装方法が変わります。
一つ目の塗装方法として
クリヤー塗装
↑既存のサイディングの柄を残す為に透明の材料を塗布します。
二つ目の塗装方法は
塗りつぶし塗装
↑既存のサイディングの柄を違う色で塗りつぶすように塗料を塗布します。
(わかりやすいように透明の下塗りを塗った際の中塗りの状況写真です。)
この2種類の塗装方法から
現在の雰囲気や柄を変えたくない方は⇒クリヤー塗装
現在の柄や色とは変えたい方は⇒塗りつぶし塗装
となります。
実際かなりの割合で今の色合いや柄が良いと仰る方がおられますが実際塗装すると
なると実はクリヤー塗装ができないお家が多いのです。
なぜクリヤー塗装が出来ないお家が多いのか?
それは現在のお家の壁の劣化状況が関係しています。
ではどんなサイデングはクリヤー塗装出来ないのか書いてみたいと思います。
1・チョーキング現象が進行しているサイデング
チョーキング現象とは外壁の表面塗装が劣化し、手で壁を触ると外壁の色の粉が付いて
しまう現象の事で、一番わかりやすい劣化の判定基準となります。
このチョーキング現象が発生している外壁にクリヤー塗装をしようとしても、ほとんどの
場合、高圧洗浄をかけた際に柄がマダラになったり、南面・北面で全然違う色になってし
まいます。
↑チョーキング現象
2・塗膜が剥がれていたり、ひび割れがあるサイデング
ひび割れがある場合、当然ながら塗装する前に補修を行ってから塗装しますので
補修跡の上に透明の材料を塗ってしまうと、補修跡がそのまま出てしまいます。
塗膜の剥離にしても、ひび割れの補修跡にしても部分的に現状の色に合わせて色
を塗ってからクリヤー塗装をかける事は可能ですが、100%消えるかといえば中々
難しいです。
↑ひび割れ補修をした箇所は補修剤の色が付きます。
・3無機塗装や光触媒などでコーティングされたサイデング
無機塗装や光触媒でコーティングされたサイデングは特殊なコーティングがされて
いる為、クリヤーの樹脂が密着しません。
ちなみにお家のサイデングボードが特殊なコーティングがされているかどうか見分ける
のは非常に難しいと思います。
正直私達でも見た目だけで判断はできません(笑)
判断基準としては
①家を建てて10年以上経っているがチョーキングや色あせが無い
②ラッカーシンナーで拭いても塗膜が溶けない
③図面に記載されているサイデングメーカーのホームページでお家に使われている
サイデングにコーティングがされているものが調べる
一番安心なのは③のメーカーのホームページで検索するの安心ですね。
塗装をする際には業者さんに確認してもらうようにして下さいね!
ただ、このコーティングがされているサイデングボードでも塗りつぶしの場合は
難付着ボードでも密着する下塗り材がありますのでこの限りではありませんので
ご安心を!
クリヤー塗料の種類
クリヤー塗料も一般的な塗りつぶし用の塗料と同じく色々な種類があります。
シリコンクリヤー 耐用年数 約10年 平米単価 2000円~2500円
フッ素クリヤー 耐用年数 約13年 平米単価 2500円~3000円
無機クリヤー 耐用年数 約15年 平米単価 3000円~3500円
といったところでしょうか。
実際はアクリルやウレタンもありますが現在はほとんど使われていません。
あとは一般的な塗りつぶし塗料と同じで艶を変える事も出来ます。
全艶 ピカピカした仕上がりが好みの方には最適です。
半艶 塗ったのは分かるけどそこまで光らないので落ち着いた仕上がり
3分艶 ほとんど塗った事はわからないので現状とあまり変えたくない場合はおすすめです
このように艶も変えれますし、メーカーも多種多様ありますので業者さんに確認しながら
塗料の選定を進められると良いと思います。
あっ!あとクリヤー塗料はコーキングの上からは塗らない方が良いです!
クリヤー塗料をコーキングの上から塗ると割れやすい場合があるので基本的に
塗装した後にコーティングを打ち替える「後打ち」をお奨めします!
クリヤー塗料に関してはこんな感じになります。
またご不明点や、気になる事等ありましたら地元の塗装店にお問い合わせ下さいね!