実は見つけるのが難しい雨漏り
実は雨漏りは、一級建築士であっても正確な原因を特定する事が困難だといわれています。
建物に明らかな損壊がある場合は、原因の特定がしやすくなりますが、多くは雨水の侵入箇所と雨漏りの箇所が離れているという場合であり、原因の特定が非常に困難です。
屋根にある破損箇所から屋根裏への雨漏りは、原因の特定が比較的しやすいのですが、原因を特定する一番の近道は、原因となりそうな箇所を一つずつ点検し、調査や修理を行って確実に直していくことでしょう。
雨漏りを放置してしまうと、内部が腐敗し、家の寿命を縮めることになってしまいます。
また、湿気を好むシロアリやダニが来てしまいカビを発生させてしまいます。
よって、雨漏りを放置してしまう事で、人体に影響が出てきてしまいますので、雨漏りを発見した際は手遅れになる前に、できるだけ早めに業者に依頼するようにしていただければと思います。
雨漏りの応急処置としては、雨漏りにより水滴が落ちてくる床に新聞やタオルを敷き、水滴をためる深めの器を置きましょう。
窓のサッシからの雨漏りはタオルに水分を染み込ませるようにしておくのが応急処置です。
雨漏りの原因10選
・窓サッシの経年劣化による雨漏り
サッシのまわりは雨水が当たり、さらにたまりやすく劣化がおこりやすいので雨漏りの原因になってしまいます。
コーキングの劣化による雨漏りは主に
・外壁のコーキング箇所
・窓、サッシのコーキング箇所
・屋根のコーキング箇所
です。
コーキングは部材と部材の隙間を埋める働きをしており、経年劣化によりコーキング部分に小さなヒビ割れや裂け目が生じてしまうために
雨漏りに繋がってしまうのです。
・屋根材のズレ、割れたり欠けたりすることによる雨漏り
瓦などの屋根材に破損や消失があった場合、露出した部分から天井裏に雨水が染み込んでしまうことにより引き起こされます。
屋根にのぼり、自分で点検するのは大変危険ですので
業者に点検してもらうようにしましょう。
ズレや、破損部分を直すことにより、雨漏りを止めることができます。
屋根材の下にある防水シートは、材料により異なりますが10〜20年で劣化します。
劣化することにより、避けたり破れたりと雨が漏れてしまうようになりますので、防水シートのメンテナンスも重要になります。
・外壁材のひび割れによる雨漏り
外壁がモルタル製の場合はとくに、ひび割れが多く雨漏りに繋がる恐れがあります。
ひび割れは窓の周囲に起こりやすく、5mm以上のひび割れを見つけた際は、雨漏りの原因になっているかもしれません。
お家の周りにひび割れがないか、点検してみましょう。
・トップライトのガラスパッキンの劣化による雨漏り
採光のために設置してある、天窓も経年劣化により雨漏りを引き起こしてしまう原因となります。
パッキンの交換により、雨漏りが解消されるかもしれませんので一度業者にご相談ください。
・防水未処理の雨戸の戸袋による雨漏り
防水処理を行なっていない部分に、長年雨水がかかると雨漏りになってしまいます。
防水化するか、雨戸をアルミサッシやシャッターに変換する工事を行うと解決されるかもしれません。
・ベランダ等の排水口の詰まりによる雨漏り
排水溝に溜まったゴミやチリ、砂や葉っぱなどを放置してしまうことにより、雨水が流れなくなることで起こってしまう雨漏りです。
雨水が壁に染み込んでしまうことから、雨漏りに繋がる可能性がありますので
排水口まわりの点検、清掃をしてみてくださいね。
・雨樋の詰まりや破損による雨漏り
意外と多くあるのが、雨樋が原因の雨漏りです。
雨樋の破損部分から流れ出た雨水が、外壁の隙間を通って室内に染み込んでしまう場合があります。
雨の日に、雨樋の雨水がきちんと流れているかを確認することで、発見できるかもしれません。
・ベランダの床部分の防水層が劣化したことによる雨漏り
ベランダの防水層が経年劣化で撥水力や防水力が低下してしまい、室内に水を通してしまう原因となります。
・屋根の板金の破損による雨漏り
屋根の折り目や端の部分の釘のゆるみや、いがみ、曲がりで雨水を通してしまうことによる雨漏りです。
とても多い雨漏りの原因ですが、自分で屋根にのぼっての点検は大変危険ですので、業者を呼んで点検してもらいましょう。
・施工不良による雨漏り
建設時や、修理時の施工不良による雨漏りでは施工業者の手抜き工事や知識不足があげられます。
実際に点検をしてみると、新築や修理後と思えないような家の状態であった事も少なくありません。
残念ながら、こういった業者の手抜きや知識不足による雨漏りも存在していますので、料金の安い、早いだけではなく、安心できる業者にお願いするようにしてくださいね。
以上、雨漏りについてをご紹介しました。
雨漏りを放置してしまうことで、喘息の悪化や、アレルギー性鼻炎を引き起こしたりと健康の被害が心配です。
工事費ももちろん変わってしまいますので、健康面でも金銭面でも早めに修理をおすすめします。